なぜ乱視になるの?
なぜ乱視になるの?
眼と虫眼鏡。どちらも似ています。何が似ているかというと、それは構造です。どちらも光を曲げて1点に集めることができます。眼はそうして網膜に光を集めて焦点を結ぶ、というのは誰しも理科の授業で習ったことがありますよね。でももし、光を集めるためのレンズが歪んでしまったら?乱視とはまさにこの状態なのです。
乱視ってなに?
歪んだレンズでは光をひとつの場所集められません。焦点が合わずにピントがぼけてしまった状態が乱視です。
- 「乱視って物が二つや三つに見えたりするの?」
乱視という字からそう思いがちですが、物がいくつにも見えるということではなくピントが合わないためにぶれて見えてしまうのです。顕微鏡を使うときはまずピントを合わせますよね。あのピントを合わせる前のぼやーっとした状態を想像してもらったらわかりやすいかもしれません。
乱視は暗いところでは見えづらい?
眼は瞳孔の大きさを変えることで光の量を調節しています。暗いところでは瞳孔は大きくなります。これで広い範囲から光を取り入れることができるのです。ですが、レンズが歪んでいると広い範囲から取り込まれた光が網膜でも広がります。そうすると昼間よりもぼけが大きくなって見えづらくなってしまうのです。
見えにくいときに眼を細めると見えやすくなるのは、眼を細めて光を狭い範囲で取り込むことによって網膜で光が広がるのを抑えられるからです。見えづらい、というのは不便ですよね。でもこの乱視、実はほとんどの人がもっているのです。人は機械のように精密にはできていませんから、多少は形は歪んでいたりするものなのです。
逆にまったく歪みのないレンズをもった人を探す方が大変でしょう。眼科で「乱視」だと診断されても慌てず、落ち着いてください。矯正した方がいい乱視とそうではない乱視もあるので、眼科の先生と相談するといいですよ。
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